こんにちは、眞田です。
9月中旬の台風も含めて、天候が不安定な夏も過ぎ去り、
これから穏やかな秋の訪れを予感させるこの頃です。
先日、その台風が訪れた3連休に山梨県は南アルプスへ登山に向かいました。
事前の天気予報では、土曜日は晴れ。日曜日も晴れ時々曇り。月曜日は雨。
しかし、台風のこともあり、また山の上では天気予報は当てになりません。
今年の初めからこの南アルプス白峰三山に登ることを目標として、
トレーニングをしてきたものの、いつでも状況を見て引き返そうと
登山口へ2泊3日のテント装備を背負い、相棒と二人で向かいました。
当日は穏やかな晴れ。
無事に3193メートルの北岳に登頂することが出来、
計画としても初日に到達できる最深部まで向かうことが出来ました。
しかし、翌日の朝は一転荒れて猛烈な突風と雨がテントを襲いました。
このまま、登山を続けて残りの2つの頂を踏むことも出来ます。
むしろ、もう大変な登りは有りません。これからは稜線を歩き
頂を踏むだけです。
しかし可能な限りの情報収集を終え、相棒と話し合う中で
「目標はいつも無事に帰る事」
というお互いで決めた初心を確認しあった時点で、
綺麗さっぱり、未練はなくなりました。
帰りは慎重に助け合い、下山をすることが出来ましたが
綿密な計画、そして諦めない行動力、その上で初心から判断できた事。
ここに何よりも味わい深い喜びがありました。
人は気が付くと、初心を忘れ、分を忘れ、限度を忘れ、目的を忘れ、
今に揺さぶられてしまう事があるように感じますが、この「初心」を
持ち続けることが、ぶれずに歩める大切なポイントなのだと感じました。
当たり前のことではあるかもしれませんが、初心に気付けたこの機会に
感謝の気持ちでいっぱいです。
ビジョンリスナー
眞田 海