自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/12/08

人間が合わせる

先日の秩父夜祭で
「御神幸行列」に参加させて頂きましたが、

大通りでは、露店や街灯の照明、
見物客のカメラのフラッシュなど
とてもまぶしかったり、

一部の露店では、
大音量で音楽を流していたりして・・・

とても神事という雰囲気ではなく、
なんだか違和感をおぼえました。

実際、沢山のカメラのフラッシュによって、
行列を歩く神馬も興奮し暴れていたりと、
なんだかかわいそうな気さえしました。

そして、しばらく歩き、道を曲がると、
両脇「提灯」の道に変わったのですが・・・

暗い中、赤い提灯が浮かび上がり、
なんだか幻想的な空間に包まれ、

神事、夜祭りの雰囲気もグッと出てきて、
妙に落ち着いたかんじを受けました。

やっぱり、夜はギラギラした照明より、
提灯のような灯りが合って、
自然なのかもしれません。

屋台の提灯もかつて、
ろうそくの火が危ないからと、
電球に変えたことがあるそうですが、

ユラユラゆれる灯りではなくなったことで、
趣が全くなくなり、
翌年には、またろうそくに戻ったとか。

実際に「御神幸行列」を
「パレード」と呼ぶ見物客もいましたが、

今は「お祭り」も「神事」という認識よりも、

どれだけ、観光客、見物客を楽しませるかという
「イベント」感覚が強い気がします。
(私もずっとそう思っていました。^^;)

「本来、祭りは夜。
 神様の時間は夜だから、
 それに人間が合わせるもの。」

・・・という、宮司の言葉にも現れていますが、

本来のお祭りは「神事」であることを思うと、

そもそも何のために行っているのかに立ち戻って、
人間都合の要素も強い「観光」との折り合いも含め、

「何を守り、何を変えていくのか」を、
見直し続けていくことが大事な気がします。

これは、保育園の「行事」などにも
繋がっているような気がしますので、

引き続き、深めていきたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子