自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/12/10

聴く

普段から「聴く」ことを大事にしているものの、
これがなかなか難しく、

「一円対話」の時は、聴くことができても、
普段の働きの中で、
聴いているかどうかと振り返ると、

サッパリ・・・ということも。^^;

ちょうど最近、仲間に教えてもらったのですが、

この「聴く」という字には「許す」の意味があったり、
「聴くのは徳心で」という意味があったりするそうで・・・

ただ相手の話を聞いてればいいわけでもないため、
意識すればする程、深いものだと感じています。

例えば、自分と違う考えの相手に対して、

「それはちょっと違うのでは。」
「それより、こっちの方がよいのでは。」

などと、自分の考えを混ぜて聴くのではなく、

「そんな考えもあるんだ。すごいな。」
「自分には分からないけど、おもしろそう。」

などと、相手に寄り添い、敬う心で、
そのままに丸ごと受容していくようなかんじ。

また、自分が否定されたと思うような
受け入れがたい言葉に対しても、

対立したり、反論したりするのではなく、
ちょっと相手の立場に立ってみるだけで、

「きっと相手も大変なのかも」
「自分には分からない何かがあるのかも」

などと、波立つ感情がおさまったり、
おもいやりの心が芽生えたりして、

なんだか優しさや穏やかさを
取り戻したりするものです。

そして、そんな風に聴いてみると、
相手が素直になったり、本音が出てきたりして・・・

相手は、良くも悪くも
自分の「合わせ鏡」だったりしますので、

このように、自分の聴き方ひとつで、
変化があるというのは、不思議なようで、
自然なことだと思います。

ついつい、相手のことをとやかく言いたくなりますが、
変えられるのは、相手ではなく自分の方。

やっぱり、自分自身の聴く姿勢を、
見直していけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子