ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/01/12

「両輪」

古民家「聴福庵」での暮らしの中では
壊れたものや錆びて使い物にならないものを
直したり、磨いたりという事をしています。

新しいものを買うのではなく、100年使われてきたものを
修復し、磨き、本来の輝きを取り戻させるという力は
今の時代、本当に必要な事なのかもしれません。

今日、社長との会話で強く感じたことがあります。
それは、古民家での暮らしの事です。

「子どもたちはきっと、古民家で暮らせば、
障子や襖、いろんなところを壊してしまうでしょうね」

そう言った私に

「子どもが壊すものは、たかが知れている。
大人は文化や地域、なんでも壊す。」

と言います。

そう思うと私たちが今、聴福庵で修復しているものは、
家なのでしょうか。それとも文化や地域なのでしょうか。

古民家は数百年かもしれませんが、文化や地域はけた外れの
年月を経て今があります。

子どもたちに遺していく必要がある物と
そうでないもの、そう考えたときに何が必要なのでしょうか。

不易と流行を共に忘れてはいけないのだと感じます。

ただ古くあるのではなく、ただ新しくあるのではなく、
どの時代も本質であるためには、両方を実践し、暮らす必要を感じます。

聴福庵を通じてそれを学び、
日々の暮らしで実践していきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海