ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/01/13

「主体性」

今日、お客様から
「みんなが主体的になってもらいたいんだけれども、どうしたらいいのだろう」
「それぞれが主体的にやってくれたらとっても助かるのに」

とご相談を頂きました。

10年ほど前の社内で起きた出来事を思い出しました。

当時はあまり理念が明確な形になっていなかったり、
「実践すること」が前提の理念というよりは、
社員の中では理念は「掲げられているもの」という実感がありました。

そんな状態だったため、社員の理念浸透度は低く、
それぞれが主体的に動くと、各々がやりたいことをやってしまい、
収集が付かなくなったことを思い出しました。

反対に、「実践」することが大前提の理念と実践内容が打ち出されてからは
理念という拠り所があるから、お互いが自由に主体的に動けるのだという
安心感を感じることが出来ています。

そんな体験を振り返ると、組織や集合体の中で「主体性」を引き出すには
「何のためなのか」という原点や目的、いわゆる理念を打ち立てることが
大切なのだと改めて感じます。

それは、組織だけならず、個人でも同じなのだと感じます。
「どんな生き方をするのか」「何のために生きるのか」
そうやって人生の理念、志を立てるからこそ、
自分自身が自分の人生に対して「主体的」になれるのだと感じます。

先日、初心会議にてあるクルーが自分の志を発表しました。
「認められたい」と求めていた自分から、
「自分の事しか考えていないから苦しかった」と気づき、

「まずは自分が与えられた幸せに気づいて身近な子どもたちや
周りの人を幸せにする」と決めたという発表を聴きました。

やはり、そうやって自分の生き方を定めた仲間の顔は晴れやかで
人生を主体的に生きていると見ていて感じました。

初心を忘れずにいられる最良の環境は仲間がいるという事です。
一緒になって生き方を磨き合う豊かさを子どもたちに遺していけたらと思います。

ミマモリスト
眞田 海