お客様のところでこんなお悩みをお聞きしました。
「ベテランの先生たちが理念ではなくて園長の顔を見て仕事をしてしまう。」
「ベテランになるほどに、園長に近づかず、
失敗しないようにと園を立ち上げた時からの過去の事例で
しごとをして成功体験を頑なに守ってしまう。
昔と今とでは状況がまったく違うのに。」
そのお悩みをお聞きした時に、ふと7~8年前の自分自身の事
そして、今の自分自身の事を思い出しました。
会社の創設期の頃の働き方で得た成功体験を手放すことが出来ず、
営業から研修へと仕事が変わり、「伝える力」よりも「聴く力」が大切でも、
今までの「伝える力」で得た成功体験から仕事をしたり、
「知っていること」ではなく、「自分で乗り越えたこと」でお客様と接するはずが、
今までの知識で仕事をしてしまったり。
今は今で、「期限や終わりがある商品」ではなく、
「繋がりや風土づくり、共に理念という道を歩むという終わりのない商品」
という想いがありながらも、過去の成功体験から仕事をしてしまう。
ベテランだから失敗は許されないと思い込んでしまい、
昔のやり方を頑なに守ろうとしてしまうけれど、
結果、それが一番今の状況に合わなかったり、、、
そんな悩みを想うと、
「だれもがいつかはベテランになってしまうということ」
「今取り組んでいることから得る成功体験も、
いつかはそれが足かせとなりうるということ」
ベテランが問題というよりは、
「理念」を実現するためには時代や社会に併せて
いつも自分たちが「変化」し続ける必要があるという大前提を
しっかりと全員で理解していく場があることや
みんながそれぞれに変わっていく姿を一緒になって見守り合える
職場風土が大切なのかもしれません。
そう思うと、今のベテランの方々への想いや見方も
なんだか変わってくるように感じます。
人を変えることは難しかったり、烏滸がましかったりしますが、
環境や風土を理念に近づけ、変えていく事は今の時代に働く
自分たちの役目です。
そこにはベテランも新人も無いからこそ、
謙虚に歩んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海