自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/02/01

鶏始乳

今日から2月ですね。

「二十四節気」を更に約5日ずつの3つに分けたものが、
「七十二候」になりますが、

今はその「七十二候」でいうところの
「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」で、

冬の最後の節気にあたる「大寒」の末候になります。

ちょうど、鶏が春の気を感じ、
卵を産み始める頃・・・ということで、

自然な状態の鶏は、日照時間が長くなるにつれ、
産卵率が上がっていくため、
春から夏にかけてたくさん卵を産むそうですが、

今は、鶏を見て自然を感じるようなことも少なくなり、
人工的に排卵されるのがほとんど。

一年中、どの時期でも同じように卵が購入でき、
もはや、この自然は壊れているかんじですね・・・。

本来は、季節の変化と共に卵を生んでくれて
その卵を鶏からおすそ分けしてもらい
感謝と共に食べていたのでしょうが、

今では、その感謝の気持ちも
感じにくくなっているように思います。

自然と共に、暮らしていく豊かさの隣には、
いつも感謝の心が寄り添っています。

それは、「七十二候」の中にも感じられ・・・

自然から離れるということは、
感謝の心から離れるということなのかもしれません。

感謝の心を大切にして、
もう一度、自然に近づいていきたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子