こんにちは、眞田です。
秋風が冷たくなってきました。
今までは暑苦しかった布団も、今となっては
自分の一番の理解者かのように、肌に寄り添います。
先日、今年母から貰った半熟の梅で作った梅干が出来上がった為
母に届けに行きました。
母は「おいしい」「すっきりした味がする。」「天然の味がする」と
褒めてくれましたが、改めて思うことが在りました。
今世の中に市販されている梅干の中で
そもそも、梅干と呼ばれる製法(梅が本来行える発酵や熟成に
任せる製法)をしている
梅干は驚くほど少ないことに気付きます。
その梅からでる梅酢で漬けていなかったり、
発酵作業を薬品等で代替えしたり、干さずに漬けたままにしたり、
味付けで誤魔化したり、、と気がつけばスーパーの梅干を見ると
短い賞味期限が書かれていることに気付きます。
これは、言い変えれば梅干が自分でゆっくりしたかったことや、
そもそも自分で出来る事を営利主義や効率主義というものが
代わりにやってしまったという事だと感じます。
早くできる、簡単にできるようにと、本人の体験を奪う事は
結果として、その本人の味わいを奪う事に繋がるのだと感じます。
日々訪れる、体験のチャンスをしっかりと無駄にせずに
受け止めて行きたいと感じる瞬間でした。
ビジョンリスナー
眞田 海