今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2017/05/25

「分かろうとすることに潜む危険」

こんにちは、眞田です。

もうすぐ梅雨がやってきますね。

田畑に森に山に、それぞれがそれぞれの育ちのために
雨を待ち望んでいるようです。

地球上でこんなにも恵みの雨を頂ける国は
多くなく、だからこその自然に富んだ日本なのかもしれません。

最近、ロードマップ研修を通じて改めて
「分かる」ことと「できる」ことについて感じることがありました。

専門的な知識や技術を「分かる」「知る」ことはできても、
「できる」ようになることとはまた別です。

以前、私は知識や方法論をお伝えすることで
人の役に立てると思って精一杯に話をしていました。

しかし、どんなに知識を持っていても、
それがその人の現場の役に立つかどうかはまた別問題であり、
良かれと思ってやったことが反対に「分かる」けれども「できない」と
自信ややる気を喪失させるきっかけになってしまうこともありました。

どんなに知識があっても、
自分自身に「分からせよう」とする刷り込みがあっては
その人ができるようになるプロセスや豊かさを奪ってしまうかもしれません。

座学で得られる知識だけではなく、
体験から得られる非認知的な学びの場。

その大切さを改めて実感します。

以前、私は「聴く」ということについて、
座学や本、様々なことから学び、分かった気になっていましたが、
実際に現場で「聴く」ということを行うと、
何度行っても「自分の聴きたいように」しか聴くことができませんでした。

そこで、社長と一緒に現場へお伺いさせていただき、
一緒になって体験する中で「聴く」ということの本質を
少しずつ掴み始めることができた体験があります。

体験からつかんでいくものは理解ができていなくても
自分自身の身体に積み重なり、深めていくことができます。

今もまだまだ「聴く」ことができるようになったとは
思ってはいませんが、体験を積み重ねていける喜びを
感じています。

子どもたちにも同じことなのかもしれません。

「分からせよう」とするよりも「体験」できる環境と
信じて見守り、聴いてくれる存在に。

そんな存在に近づいていけたらと思います。

ミマモリスト
眞田 海