小麦を挽く際、
「もの入れ」という上臼の供給穴に小麦を入れながら、
挽いていきました。
最初は、よく分からないまま適当に、
「もの入れ」に小麦を落とし挽いてみましたが、
うまく挽くことができず・・・
やはりこちらもネットで調べてみると、
一度にだいぶ多くの量を入れすぎていたことが分かり、
石臼の一定ペースの回転を邪魔しないように、
少しずつ、供給穴に入れていくようにしました。
この際に、上臼と下臼が擦れるような音がしてくると、
小麦の供給が足りていないことが分かるので、
石臼の音の違いを聞き分けて、
小麦を供給するタイミングを計っていこうとするものの、
その音の違いも繊細で、なかなか自分には聞き分けられません。
どうやら昔の人は、子どもの頃から石臼挽きを手伝い、
いつも臼の音を聞いているので、
その音も、自然に聞き分けられていたようです。
やはり、自分のものとして身につけていくいくためには、
自分の目や耳、感覚で体得していくことが、
何よりも自然のように感じます。
まだまだ始まったばかりの石臼挽きの実践。
昔の人が、生活に密着して体得していったように、
私たちも、継続的に実践することで、鈍った五感を甦らせて、
体得していきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子