先日、ロードマップ研修を開始された園の理事長さまが
導入研修開始時にこんなことをおっしゃられました。
「どんなに良いソフトがあっても、どんなに良いツールがあっても、
それを使う人たちが仲が良くなかったり、協力しあえなかったり、
お互いの長所を見つけあえなければ、使いこなすことはできない。
だからこそ、ただツールを導入するのではなく、人としての根本を
お互いに磨きあえるように、ロードマップ研修をやることにしたんです。」
そうおっしゃる理事長は、以前企業に勤めていたころに
いやというほどそういったことの必要性を痛感し、
そして保育園でも同じなのだと体験し、
これは業種の問題ではなく人としての問題なのだと感じたそうです。
しかし難しいのが、技術や知識などは研修で詰め込むことはできても、
仲が良くなるような風土や協力する風土、お互いに磨きあえる風土は
研修ではなかなか身につかないということだったそうです。
同じ研修という言葉でも、講師主導で知識や正解を詰め込む研修と
参加者が体験から気づいていく参加者主体の研修とでは
保育と同じく、やはり実態が変わってくるのだと思います。
人が人を磨くのはなんだか、おこがましさを感じますが、
子どもたち同士の関係のように
人と人とがお互いに磨かれあうのはとても自然なことのように思います。
「磨いていただいている」という事実を
忘れないようにいたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海