本日、室礼のお稽古に行ってきました。
ちょうど先日、
千葉や福岡で田植えを行いましたが、
五月は田植えの季節ということで・・・
今回の室礼のテーマは「水口祭り」です。
あまり馴染みがありませんが、
瑞々しい稲穂を育てる田の神を祭る行事。
「苗がよく根付き、今年も豊作でありますように」と、
早乙女たちが水をはった田に入って苗を植え、
田の神に祈る習わし(予祝)があったようで・・・
水口祭りの水口とは、
苗代に稲の種をまいた日に
苗代田の水口(用水路の入り口)や畦で
祭りが行われていたことによるそうです。
それにしても、こうして祈り、
丹精込めながら育ちを見守り、収穫を待つ。
本来、日本は「待つ」文化なのでしょう。
現代に生きる私たちは、
いつのまにか、すぐに結果を求めるようになり、
ずいぶんと待てなくなってしまったような気がしますが、
待つ中にある豊かさを
じっくり味わっていきたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子