自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/05/31

かぼちゃが根付く

先日、畑で父が
「よかった。かぼちゃが根付いてきたぁ。」と。

かぼちゃ1_170531

どうやら、せっかく出た芽が虫に食われ、
「このままではまずい!」ということで、
不織布をかけ見守っていたところ、

かぼちゃ_170531

ようやく元気に根付いたようです。^^

また、雑草抑制や、泥はね防止のため、
わらマルチもしっかり!

かぼちゃ2_170531

そんな風に、いつも見守っている姿にも
ハッとするものがあったのですが、

更に驚愕だったのが、
そのかぼちゃの行く末です。

近くに玉ねぎ、
更にその先にはじゃがいもがあるのですが、

この1か月内には、それらの収穫が終わるので、
収穫と並行しながら、

これからどんどん育ってくるかぼちゃを
そちらのスペースにはわせていく・・・というのです。

かぼちゃ3_170531

タイミングを計り、空間をうまく使おうとすることに驚き、
「そんなことまで考えてやってるの?!」と
思わず質問してしまいましたが、

「限られた畑スペースだから、考えてやらないと
 いろんな種類の野菜がつくれないからね。」と言われ・・・

そういえば昔、父が「畑ノート」として、

いつどこに何の種をまくかなど、
緻密に計算されたものが、

だいたいの畑の見取り図と共に、
細かく記録しているのを
目にしたことを思い出しました。

長年の積み重ねと共に、見通しを立てながら、
頭と感覚と心を使って、行動していく父の姿。

経験不足だったり、頭脳派とは言えない自分にとっては、
なかなかマネできませんが、

それでも、こうして一緒に畑に行く機会を通して、

育ちを促したり、守るために、
必要に応じて手を入れたりして見守っていく・・・

そんな大事な姿勢を、
見習っていきたいと感じています。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子