自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/06/02

イチゴのランナー

先日の畑では、
まだまだイチゴが育っていましたが、

いちごランナー1_170528

よくよく見ると、
その先から「ランナー」が伸びていました!

いちごランナー2_170528

いちごランナー3_170528

もう少し育ってくると、
写真のとおり、孫株(2番目の子株)以降のものが、
来年用の苗になったりもできるのですが、

父によると、

「今年は、3種類のいちごを育てているけど、
 この中だと、品種改良が進んでいる種のものは、
 ランナーが出てこないんだよね。」

・・・ということでした。

そこで思い出したのが、

他の品種と交雑できた種で育てた
「F1種」と呼ばれる種には、
種どりができないものがある。

・・・という話。

「F1種」は、現代最も多く
使用されているタイプの種ですが、

かつて日本の野菜のメインだったのは「固定種」。

この「固定種」というのは、
伝統野菜・地方野菜・地場野菜と呼ばれるもので、

その地域の気候風土の中で
何世代にもわたって選別・淘汰されて、

その地域の風土に合った種として固定化したもの。
(「賀茂なす」や「練馬大根」など)

「F1種」についてなど、
真実のほどは分かりませんが、

「自然」という軸で見ると、

長い年月をかけ、風土に合わせ変化し、
なおかつ自分で種どりができる「固定種」に比べ、

人間都合によって、
短い時間で改良された「F1種」には、
どこか不自然さを感じます。

一般的に流通しているものや、大半、多数派のものなどを
ついつい「あたりまえ」としてしまって、

普段、気にも留めず、
疑問にも思わないことなど多々ありますが、

実は、そんな中にも、
「不自然さ」が潜んでいるものですね。^^;

こんな種の話に限らずですが、
常識やあたりまえに対して、

「自分が刷り込まれているかも?」と、
ある意味で疑いつつ、

これを機に、せっかくなので、
固定種などにも、注目してみようと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子