今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2013/12/20

「職人さんの半纏から」

いつもありがとうございます。
カグヤの松野です。

先日浅草の染物屋さんで
半纏を着る職人さんのお話を伺いました。

半纏1枚には、衿、背中の紋、裏地それぞれに
意味があり、それを着ただけで
どこの誰だか分かるようになっていることを
教えていただきました。

また、船頭さんや、鳶の方は
命がけで仕事をし、どういう状況で
命を落としても、身元が分かるようにと
刺青を入れていたそうです。

それは、決して現代のように人に見せるための
ものではなく、
最後の日にだけ見せるものだったそうです。

今は刺青というと独特のイメージがありますが、
そんな職人さんの刺青のお話を伺うと、
今では当たり前のようになっていることが、
実は本来の大切な意味を、いつの間にか
すり替えてしまっていることがあるのだと
感じています。

家紋を背負い、その道に生きた職人さんの
心意気や姿勢の中に、
当たり前で見失ってしまっている
「生きること」について
考えていきたいと思います。

 

発酵コーディネーター
松野 寛子