いつもありがとうございます。
カグヤの松野です。
梅雨の時期になり、湿度が高い日が続いています。
パン酵母の発酵もいつもより
調節が難しい時期になってきました。
先日フランスパンについて調べていると、
その起源がフランスという風土に
とても関係があることを知りました。
小麦の収穫時期である5月?8月の間に
雨が降ると、小麦種子が発芽してしまい、
種子のデンプンやタンパク質が消化分解されやすく、
グルテンが形成しにくい小麦になるそうです。
収穫時期に乾燥した地域でとれる
小麦ほどグルテンが形成されやすく、
ふっくらと膨らみます。
フランスパンには
あまり膨らまない準強力粉を使いますが、
これは、フランスという土地で
育った小麦を最も活かしたパンの形でした。
皮を固く焼き、パリッとした食感で
スープやディップと共に楽しむフランスパン。
その土地の生活様式、文化は
それぞれつながりあって理由があることを知ると
自然に沿った生き方を考えるときに、
その生きている場所のことは
決して切り離せないのだと感じます。
こんな自然に沿った発酵を紐解きながら
自然に学ぶ実践を考えていきたいと思います。
発酵コーディネーター
松野 寛子