今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2013/06/28

「フランスパン」

いつもありがとうございます。
カグヤの松野です。

梅雨の時期になり、湿度が高い日が続いています。

パン酵母の発酵もいつもより
調節が難しい時期になってきました。

先日フランスパンについて調べていると、
その起源がフランスという風土に
とても関係があることを知りました。

小麦の収穫時期である5月?8月の間に
雨が降ると、小麦種子が発芽してしまい、
種子のデンプンやタンパク質が消化分解されやすく、
グルテンが形成しにくい小麦になるそうです。

収穫時期に乾燥した地域でとれる
小麦ほどグルテンが形成されやすく、
ふっくらと膨らみます。

フランスパンには
あまり膨らまない準強力粉を使いますが、
これは、フランスという土地で
育った小麦を最も活かしたパンの形でした。

皮を固く焼き、パリッとした食感で
スープやディップと共に楽しむフランスパン。

その土地の生活様式、文化は
それぞれつながりあって理由があることを知ると
自然に沿った生き方を考えるときに、
その生きている場所のことは
決して切り離せないのだと感じます。

こんな自然に沿った発酵を紐解きながら
自然に学ぶ実践を考えていきたいと思います。

 

 

発酵コーディネーター
松野 寛子