いつも有難うございます。
カグヤの松野です。
8月の北海道研修で伺った、
「べてるの家」で行われていた“当事者研究”の
研究大会が今月大阪で行われます。
そこで改めて、今回の研修を振り返っています。
べてるの家とは、
北海道の浦河町にある、精神障碍などを抱えた当事者の方々による
活動の場であり、ネットワークです。
この当事者研究とは、
自分の苦しみや不安、病自体を研究の素材にしてしまい、
それを抱える当事者によって
行われる研究です。
研究を行う当事者が、他の当事者たちと
わいわいと対話を重ねながら、
不安や苦しみなどの苦労が起きるパターンやその意味を
自由自在に考えていきます。
さらに、この作業を通じて、
「とらわれていること」が「興味関心のあることに」変わり…
「悩み」は「課題」へ
苦しさによって生まる「孤独感」は
悩みを抱えるほかの仲間との「連帯」へと変わっていきます。
カグヤでも、
日々の出来事を振り返り、
自分を見つめる内省を大切にしていますが、
ともすると…
自分自身は、とても自己完結的だったように思います。
自分個人の問題で終わってしまいますが、
せっかく抱えた悩みや、苦しさを受け止めることで
他の人のお役に立つことにつながるかもしれない。
大切にしている内省が、個人的な反省で終わらないよう
感じる弱さも苦労も
絆にしていく実践にできたらと思います。
発酵コーディネーター
松野 寛子