先日、ある保育園の理念研修で貝磨きを行いました。
各々が決めた自分の人生のテーマとなる大事な一文字を予め貝に彫り、研修ではそれを磨いていきました。
まずはじめに、先生たち同士で磨き合い。
向かいの先生の手の平を借りて貝を磨き、1分で席を変えていきながら、最終的に全員と磨き合いをしていきます。
その後は、ひたすら自分で自分の貝を磨いていくのですが、
最初は「本当に光るのかな?」と不安そうだった先生も、最後にはピカピカに光る貝を見て、とても晴れやかな顔になっていたのが印象的でした。
そして貝磨き後は、皆で円になり、一円対話で研修の振り返りをしました。
先生たちの気付きがとても深く素晴らしいものばかりでしたので、一部紹介させて頂きます。
「最初は一緒に磨いて、その後自分ひとりで磨いたら大変で、普段から皆に支えられていることを感じた。」
「貝磨きは、保育と同じ。やってみてできなくて、次やってみてもできなくて、また次やったらできた・・・みたいなかんじ。」
「最初は自分の選んだ貝に対して、汚れや欠けているところなど気になって、何でこんな貝を選んだんだろうと思ったけど、磨いているうちに、これからは、欠けていても、汚れていても、全て丸ごと受け入れていこうと決めた。」
「貝を見ていると、見る角度で、傷などの欠点もみえなくなったりする。どんなことも自分の見方次第だと感じた。」
「皆と磨いたことで、皆のいろんな力が貝に注入された気がする。」
「皆と磨いたこの貝を、一生の宝物にしたい。」
「自分に自信がなかったが、この貝と同じように、自分も磨けば光ると自信をもらった。」etc・・・
先生たちの貝も気付きも、磨かれたからこその美しさを感じます。
貝も理念も自分自身も、光るかどうかに捉われすぎず、時間をかけ磨くことを楽しんでいけたらと感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子