こんにちは。大河内です。
カグヤではお客様のもとへ訪問する際に、
必ず玄米クッキーを持っていくようにしています。
わざわざ玄米を炒り器で炒るところから始めたり、
甘味料に気を遣ったり、卵を使わないようにしたり…
と、実はかなりのこだわりが詰まっています。
美味しいもの、見栄えの良いものなら
お金を出せばいくらでも用意できるかもしれませんが、
手間暇かけて真心を込めて作るこのクッキーには
そこにはない大きな価値があると感じています。
クッキーを作りながら、そのプロセスの中で
訪問先のお客様のことや子どもたちのことを考えたり、
忙しい時ほど目の前のやることに追われないよう、
何のためを忘れないよう、心の余裕を取り戻す時間にしたり。
半分はお客様に喜んでいただくためでありますが、
もう半分は自分たちの姿勢を省みるためでもあります。
偉大な方の言葉に「愛の反対は無関心」とありますが、
玄米の炒り加減や、生地の状態、焼き色の入り方など、
実際に手作りをしてみると、何度作っても幾つ作っても、
一つとして同じようにはいかないことに気付かされます。
「どうしたらもっと上手く焼けるだろうか?」と考えだすと
素材や作る工程の一つ一つ対して自然と関心が生まれ、
そこに作り手の感謝や愛情が込められていくように感じます。
何でも手間暇かけず買って済ませることの多い世の中ですが、
それではカタチはあっても豊かさは失われているのかもしれません。
玄米クッキーという社内で受け継がれてきた文化から
大切なものを学んでいきたいと思います。
ビジョンリスナー
大河内 盛友