こんにちは、奥山です。
先日、福岡にある古民家『聴福庵』で、
古材を床に敷き柿渋を塗りました。
ほんの数日前までは別の古民家の天井板として使われていたのですが、
その古民家は解体されることになり譲って頂きました。
歩いてすぐそこの距離にあった古民家はもうそこにはなく、
時間と共に忘れされてしまうのかなと思うと切なくなります。
古民家再生を行う傍らで解体されていく現実…
全国的に解体されていくという話しは聞き知ってはいたものの、
いざ、目の前で現実を目の当たりにし衝撃が走りました。
古材も最初はどこかぎこちなく、よそよそしい感じがありました。
ただ重ね塗りしていくごとにだんだん馴染み、
家が招き入れているようで嬉しくもなりました。
今再び輝きはじめたいのちと忘れてはいけないいのち。
一つ一つの物語を大事に子どもたちへ語り継いでいけるよう、
自分自身も磨いていきたいと思います。
ミマモルジュ
奥山 卓矢