こんにちは、奥山です。
昨年あたりから『日本のすまい 内と外』
エドワードSモース著を読み続けています。
モース氏は1838年にアメリカ生まれで、
1877年(明治10年)に初来日していたそうです。
彼が見た日本の感想について他の著書でも書き残しているのですが、
繊細に捉えていて、それでいて多くの挿絵が描かれています。
彼が見た当時の日本の姿は今はほとんどなく、
アメリカ人の視点というよりは、
初めて触れる文化を私自身も本を読みながら
一緒に旅をし発見していく感覚があります。
なぜ、この本を読みはじめたかというと、
昨年の4月からカグヤで築120年の古民家に携わるようになり、
その当時の書き記した本を探していた際に出会いました。
築120年の古民家を私たちは『聴福庵』
(ききふくあん)と呼んでいます。
聴福庵にあるものは明治時代のものが多く、
モース氏が書き残した文章や挿絵のものを聴福庵で
実際に手にすることが多くあります。
彼が驚いたように私自身も異文化体験をしているようで、
今の時代とまるで違う感覚を得ます。
彼の視点を通して感じたことを追体験しているようであり、
それでいて知れば知るほど日本の文化や暮らしに誇りを感じます。
本の世界の遺産とせず、実際に子どもたちにも
体感してもらえる場となる様、自分自身も実践を積み、
学び続けていきたいと思います。
ミマモルジュ
奥山 卓矢