こんにちは、眞田です。
子どもたちも夏休み真っ盛りですね。
そんな暑さの中、先日自宅近くにある、
林芙美子記念館に娘といってきました。
『放浪記』『浮雲』などの代表作で知られる作家・林芙美子が
昭和16年(1941)8月から昭和26年(1951)6月28日に
その生涯を閉じるまで住んでいた家です。
新居の建設のため、建築について勉強をし、
設計者や大工を連れて京都の民家を見学に行ったり、
材木を見に行くなど、その思い入れは格別だったようです。
このため、山口文象設計によるこの家は、
数寄屋造りのこまやかさが感じられる京風の特色と、
民家風のおおらかさをあわせもち、
落ち着きのある住まいになっていました。
今まで古民家への興味などはありませんでしたが、
聴福庵を通して「暮らしの再生」を行う中で、
その時代時代に、どんな人々がどんな暮らしをしていたのか。
そんなことに興味を持つようになりました。
娘も、一緒に歩きながら昔の人々の暮らしに触れ、
興味を持ち、
「きれいな家だねぇ、」
「素敵な庭だねぇ、」
「縁側っていいね!すごいよ!」
「畳っていいねぇ」
と古民家のことを古いと感じる感性ではないもので
受け取っている様子です。
子どもたちにとって、今の暮らしの中で当たり前の環境のほうが
「古く」昔のものでも体験をしたことがないもののほうが「新しい」
そんな感覚があるのかもしれません。
何でも新しいものを買ったり、
揃えたりしてしまいがちな世の中ですが
子どもたちにとって「新しい」と感じる感覚は
「古き」中にも沢山あることを知りました。
「古き中にある新しき」を子どもたちと一緒に
味わっていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海