こんにちは、眞田です。
残暑という言葉も含めて秋の空模様が近付いていることを感じます。
また、今年はうなぎの水揚げが少なく、軒並み高騰していることを
ニュースなどで見ました。
何故、水揚げが少ないのだろうかと疑問になり、調べていくと
稚魚の乱獲と、河川工事にあることが分かりました。
本マグロを黒ダイヤと呼ぶことに習って、
うなぎの稚魚は白ダイヤと呼ばれていますが、
一匹0.2グラムの小さな稚魚は現在
天然うなぎが出産する稚魚に依存しています。
稚魚を手に入れると養殖では、1年で出荷サイズ200~250グラムにまで
成長させることが出来ます。
死滅する稚魚も含めて一年で800倍近くに成長する為、
現在(平成25年)は、1キロあたり250万円以上の価格になっています。
この為、乱獲は進み、日本にやってくる稚魚の9割を
捕獲しているとまで言われています。
捕獲し養殖する技術は有りますが、育てたものは出荷でとどまる為、
結局のところ産卵は、捕獲を逃れた1割の天然うなぎに依存するという事でした。
そして、その捕獲を逃れた天然うなぎは、養殖の5倍から15倍の時間を掛けて
成長していく訳ですが、残念ながらうなぎが育つ環境が今、河川から
急ピッチでなくなってきています。
河川工事(特に矢板の埋め込み)で生育場所が無くなり、
ダムや治水工事などで海に下ることも出来なくなり、
産卵が出来ずに死んでいることが問題となっています。
昔は当たり前に釣れたうなぎも、何故今となっては釣れないのか。
河川にレジャーシートを敷き、家族でそんなことを語らいながら、
夕暮れにうなぎの当たりを待ちますが、今のところ、当たりは来ていません。
釣果は食に対する有難さと私達人間の怖さを家族で改めて考える機会。。。
ですが、それもそれでとても有難い機会となっています。
ビジョンリスナー
眞田 海