こんにちは。女将です。

近頃、“無添加”という表記をよく目にします。
“オーガニック”を売りにした飲食店も増え、
“１００%天然素材”を謳った商品も
数多くお店に並ぶようになりました。
消費者としては嬉しい限りではあるのですが
そもそも、ひと昔前までは
ほとんどのものがオーガニックだったし
天然素材だった気が・・・。

世の中はいつから「安心・安全」を
わざわざ強調せねばならなくなったのでしょう？
今ではスーパーの惣菜にすら、いろいろな添加物が
入っていて当たり前になってしまいました。

本当の意味での安心・安全を求めると
究極、自給自足ということになってしまいます。
でもそれは無理というもの。
少しでも健康的な生活をしたいと思えば
せめて自然の素材で自炊くらいはと思います。

市販の出汁つゆを使えば、煮物も簡単。
パスタソースがあれば手間は麺をゆでるだけ。
でもそういった便利な魔法の食品には、やはり添加物。
「無添加のものを買えば」と思いまますが結構高価です。
結局のところ、化学調味料なんてなかった時代のように
昆布や鰹節からきちんと出汁を取り、カレーもルウから作る。
手間はかかるけれど、その手間こそが
「おふくろの味」の元なのかも知れません。
それは家族が安心して食べられるという母親の愛情に外ならず、
今思えば、質素でもとても贅沢なことだったと感じます。

物の豊かさよりも、心が豊かであるために
これからも、手間をかけた生活を
毎日、楽しみ続けようと思います。

ミッションパート
佐藤真樹