こんにちは、女将です。

近頃、雨の日がふえてきましたね。
この時期の雨は春の訪れが近い報せ。

空から舞い落ちる冷たい氷の結晶が
透き通った雨粒へと変わってゆく度、
日差しが春の暖かさを帯びていきます。
雪国に育った私は、3月のこの雨に
毎年、心躍らせます。
そして暖かくなってくると
出掛けたくなるものです。
花粉症を発症する前は、
毎週のように出掛けたものですが
いまは躊躇してしまいます。

旅先での雨には、少々がっかりしますが
そのお陰で幻想的な風景に出会えたり
旅の思い出もより深まります。
それに何より、花粉が飛ばない！

子どもの頃は、雨は嫌なことも悲しいことも
ぜんぶ洗い流してくれる魔法の雫だと思っていました。
だから友達とどんなにひどい喧嘩をしても
雨が降れば仲直りできると信じていました。
実際は雨など降らずとも仲直りしていましたが・・・

季節を運んでくるのは雨だけではありません。
風もまた、空の機嫌を教えてくれますし、
雲や太陽も多くのことを私たちに伝えてくれます。
自然は色々な手段で
時や物事の移り変わりを知らせてくれます。
私たちが自然に心を寄せていれば
自然は、たくさんのことに気づかせてくれる
先生となってくれます。
常に感謝の気持ちで接していれば
多くの恵みをもたらしてくれます。
日々変わる自然が見せる表情の変化は
とても微妙で繊細だったりするものだから
日常に気を取られていると
つい見逃してしまいそうになります。
それでも自然はいつだって
こちらを向いてくれている気がします。

年度末で慌ただしい毎日ですが
忙しさに呑まれ、自然に目を背けてしまわないよう
心にゆとりを持っていたいと思います。

ミッションパート
佐藤真樹