自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/07/28

漆喰2

漆喰用の「海藻のり」は、
熱いうちじゃないといけないそうで、

ふるいでこしてすぐ、
スサなどと混ぜていきます。

漆喰づくり1

漆喰づくり2

漆喰づくり3

スサと混ぜた後は、貝灰を入れ、
お湯を入れ混ぜ・・・

漆喰づくり4

その後は石灰を入れ、
お湯を入れ混ぜていきます。

漆喰づくり5

漆喰づくり6

漆喰づくり7

左官職人さんが、自分の感覚を頼りに、
慎重にお湯を加え微調整しながら、
コテでかたさやのびぐあいなどを確かめ・・・

漆喰づくり8

漆喰づくり9

職人さんも満足いく漆喰が完成!

漆喰づくり12

丁寧にバケツに移し替え、
空気にふれないよう、ビニールで蓋をして、

漆喰づくり10

ビニールの上に、水をかけておきます。

漆喰づくり11

ここから、2、3日馴染ませたら、
もう使えるそうです。^^

それにしても、こうして漆喰づくりの工程を
一緒に体験させて頂くと、

本当に、自然素材でつくられている安心感、

そして「職人仕事」への尊敬の念が湧いてきます。

職人さんにお聞きしてみると、

今は、化学繊維のスサや化学のりも出回っているためか、
それらに比べ、昔ながらの漆喰は高価なので、

最近ではこうした、
本物の素材にこだわった漆喰の出番も少なく、

若い左官さんなどは、
つくったことも、見たこともない方が多いとか。

同じ材料でも、気候や場所によって、
同じものはつくれないそうで、

自分の腕、感覚を頼りに仕上げていくのを見ていると、
機械ではとても真似できない仕事で・・・

まさに「職人の血が騒ぐ」ような
「職人仕事」を感じました。

自分自身、「家」や「壁」など、とても身近すぎて、
どこか、あるのがあたりまえのように感じていたところもあり、

その素材がなんなのか、
どんな風につくられているのかを
意識することはほとんどありませんでしたが、

こうして、自然の支えや人の支えがあって、
自分たちが暮らしていけることを
忘れずにいたいと思いました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子