先週から、福岡の古民家「聴福庵」にて、
仕事、生活をしています。
こちらでは、築110年程の家は勿論のこと、
民具も昔ながらのものばかりで、
丁寧に扱っていないと、すぐに壊れてしまいます。
そんな失敗を重ねる度に、
自分の雑さや、心無い働きを正されるようでもあり、
日本人の国民性とも思われる
繊細さや丁寧さというのは、
こうした環境によって育まれていたのでは
・・・と思うことがよくあります。
また、こうした失敗や、
思い通りにいかないことによって、
自分の方が合わせていったり、
変わったりする必要も出てくることを思うと、
柔軟性なども一緒に育まれてきたのかもしれません。
そう考えると、最近では
「日本人の美徳が失われてきた」などと
嘆く声もよく耳にしますし、
自分自身も感じることがありますが、
教育を見直すことの中に、
周りを取り巻く環境、暮らしに目を向けるということも、
とても大事なことのように感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子