かまどづくりの2日目だった昨日は、
炭や薪を投入する部分や
釜を入れる内側を整えたり、
水平器で確認しながら、
土を足したり削ったりして、
左右、前後のバランスなどを
調整をしていきました。
そしてお昼には、皆よりも一足先に、
聴福庵を去る時間がきてしまい、
少し寂しい気持ちになりつつも、
あとは左官さんや他の仲間に託すことに。
このかまどの基ができた後は、
実際にかまどご飯などを炊いたりと
火入れをして、土が乾いてから、
今度は割れないように
わらを配合した土を中塗りをし、
最後に漆喰で磨いて完成・・・となります。
それにしても、今回のかまどづくりを通して、
すっかり「土」に魅せられてしまった気がします。
そう考えると、
人の死に対して「土に還る」という表現がありますが、
逆を言えば、人は土から生まれたとも言え・・・
そんなもともとあった場所と繋がるからか、
今回飽きもせず、違和感もなく、
いくらでも土と触れ続けることができたのでしょうか。^^;
また、かまどの整形などうまくいかなくても
土を足したり、削ったりして、
何度でもやりなおすことができ・・・
「失敗してはいけない」ではなく、
「失敗してもまた何度でもやりなおせばいい」というのも、
土の魅力だと感じました。
そして、ちょうど今回のかまどづくりで、
投入口の丸づくりが難しかった時に、
そこにあった羽釜をつかって型取ったり、
養生テープをつかって、
丸みを整えたり・・・と、
左官さんが
「あるものは何でもつかう」と仰ってましたが、
そんな風に
「あの道具がないとできない」ということではなく、
いわゆる道具ではなくても
あるものを使ってみたり試してみたりする柔軟性も、
こんな土の特性や魅力に通じるものを感じます。
土から感じる柔軟性や懐の大きさを
自分自身も大事にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子