自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/02/15

寒仕込み

昨日に引き続き、味噌の仕込みです。

届いた大豆をよく洗い、
二つの鍋に分け、水につけ・・・

味噌仕込み2

待つこと、18時間!

味噌仕込み3

十分に水を吸って、
一回りも二回りも大きくなった大豆には艶が!

その大豆を、更に3時間弱火で煮て・・・

味噌仕込み4

その後、熱いうちに、ビニールに移して、
大豆をつぶしていきます。

味噌仕込み5

つぶしているうちに、冷めてくるので、
つぶした後は、塩きり麹を入れて、しっかり混ぜて・・・

味噌仕込み6

容器に移します!

味噌仕込み7

この時、味噌の中に空気が入らないように、
ピッチリ詰めることで、
カビが生えにくくなるということで・・・

最後まで、気が抜けません。^^;

ちなみに「寒仕込み」のよさも、

冬場は、雑菌の繁殖が抑えられ、
雑菌の少ない状態で味噌をつくる事ができるからで、

冬から春、夏と進むにつれて、発酵熟成が進み、
更に、秋に気温が下がって落ち着いたら味噌になり・・・

そんな風に、ゆっくり時間をかけて発酵させた方が、
味に深みがでておいしく仕上がるということです。

市場にあるほとんどの味噌は加温発酵させているため、
手作り味噌が十ヶ月の熟成が必要なのに比べて
たった三ヶ月くらいでできてしまうそうですが・・・

やっぱり、急激に発酵を促すのではなく、
自然にじっくり発酵できることが大切だと感じました。

味噌づくりに限らず、
ゆっくり緩やかに・・・を大事にしたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子