福岡県秋月にあります「筑前秋月和紙処」へお伺いしました。
江戸時代から秋月に伝わる手漉(てす)き和紙ですが、その手法を守りながら伝統を今に伝える和紙工房で、秋月藩で栄えた「秋月和紙」の文化を受け継ぐ唯一の和紙工房。
この秋月和紙はその昔、髪を結う元結として重宝されたそうですが、今では水墨画や書道の紙、ハガキやレターセット、ランプシェードや卒業証書の紙など様々な用途に使われていました!
また、和紙の主な原料は、クワ科の植物・楮(こうぞ)でその樹皮部分が使われるそうですが、恥ずかしながら、そんなことも今日初めて知った私・・・^^;
実際にお店に並んでいた和紙を手に取ってみると、1枚1枚同じものはなく、色味や風合い、手触りなども様々で、それぞれに味わい深さがあり、本当に美しく・・・
更に、それらの和紙は年数が経過すると、また風合いも変わり、ますます美しさに磨きがかかるようで、
なんだか生き物のように感じました。
実際に、4代目の井上さまを見ていても、和紙をつくる工程は勿論、
販売する際にも1枚1枚の和紙をとても丁寧に扱っているのが印象的でした。
昔ながらの手漉き和紙だからこうして命を感じるのかもしれませんが、ふと、自分自身が身近に扱っている会社のOA用紙のことを思い出しました。
普段、会社で使っているような紙がどこの何を原料にしているかも知りませんし、まさに大量生産、大量消費の中でそこにある命を感じることもなく、扱っていたような気がします。
会社でも紙は必需品であり、とても身近なものだからこそ、こんな和紙に感じるような命や、大切に使わせて頂くことを忘れずにいたいものです。
そして次回はぜひ、実際に「手漉き和紙体験」もやってみたいと思います。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子