藤崎農場さまでお米づくりのお手伝いをさせて頂くのも
もう4年目になりますが、
私自身は、昨年も一昨年も
稲刈りに参加できなかったので、
今年は3年ぶりの稲刈りでした。
そんなわけで、鎌づかいもおぼつかず・・・
ガシガシと鎌を押したりひいたりしながら、
稲を刈っていたところ、
「鎌はひいて使うんだよ」と、
教えてもらい、
やってみると、サクッと刈ることができました。^^
そう考えると、のこぎりなども、
アメリカなどは、押して木を切りますが、
日本では引いて切りますし、
包丁もかんなも引いて使ったり、
扉にも引き戸があったり・・・と、
日本は圧倒的に「引く文化」ですね。
もともと、日本人は西洋と違って、
プライバシーの概念が希薄で
個人主義、自我の意識が薄く、
自分という枠の境界線も
今よりも曖昧だったかと思われますが、
この「引く」行為をみてみると、
まさに、迎え入れる、引き込むことのようでもあり・・・
相手や自然など、自分と関わり合う全てのものを
迎え入れてしまう日本人ならではの
美しさを感じます。
自分と周りをしっかりと
差別化して生きていくよりも、
自然と同化し、他人と同化し、
周りを引き込む、取り込む、迎え入れる生き方を
大事にしていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子