自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/01/02

おせち料理

お正月は家族揃って、おせち料理をいただいてます。

このおせち料理ですが、

神様にお供えする料理という意味の
「御節供(おせちく)」を略したもので、

もともと、季節の変わり目の大切な日をお迎えする行事、
節供や節句、節会のために作られていたもの全般を指していましたが、
次第に、最も重要な正月料理を指すようになり、

神様にお供えしたものを分かち合うことで結びつきを深め、
共に祝い、その恩恵にあずかると言う意味があるそうです。

そして、皆様もご存知かと思いますが、

このおせち料理に詰められる料理にも、
各々、実に深い意味が込められています。

代表的なものをあげてみると・・・

数の子:数の子はにしんの子ですが、
     にしんは別名「春告魚(はるつげうお)」とも言い、
     春の使者の意味から、おめでたい魚と考えられています。
     卵の数も多いことから、子孫繁栄を表します。

黒豆 :黒には魔よけの力が有るとされていたので、
     まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせますようにとの
     願いが込められています。

田作り:田作りは別名ごまめ(五万米)とも呼ばれ、
     田畑の高級肥料として片口イワシを使うと、
     米が豊作となった事から、 豊作を祈願する食べ物です。

室礼教室でも毎回感じていますが、
昔の日本人の「もの」に対する心のこめ方には感動し、

おせち料理ひとつをとっても、
その背景に長い歴史の中で育まれてきた
豊かな文化が息づいていることが分かります。

今年は、母と一緒に、煮しめや、紅白なます、
金平ごぼう等、つくってみましたが、
市販のものも、結構購入していたので・・・

来年は、感謝の気持ちと幸福を祈念しながら、
一品一品、丁寧に向き合って母と料理をできたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子