昨日ご紹介した「木彫りのお皿」。
深めているうちに、
更に、感じるものがありました。
このお皿はチーク材ですが、チーク材には、
「目の詰まった強靭な強さ」「海水でも腐りにい耐海水性」があり、
造船木材としても、とても有用な木材のようです。
それを、如実に表しているのが、タイタニック号。
悲劇から70年以上経過しているにもかかわらず、
沈没したチークのデッキが、未だ無傷で残っているということです。
そんなチーク材の、
「耐久性・耐水性をもたらす」という特性から、
お皿の作り手は、
安易に樹脂等で木にフタをして呼吸を止めなくても、
本来の自然の力でお皿としての役割を果たせると
考えているようです。
食器の塗料は、直接口に入るものだから、
やはり安全なものを選びたいと思いますが、
こんな風に、そのものの特性を知ることで、
不自然に何かを塗ったり、無駄に加えたりせずとも、
そのままで十分に、活かすことができることを思うと、
人に対しても、同じことがいえると感じます。
この木のお皿のように、
本来持っている力を、そのままに活かせるためにも、
自分自身、ものに対しても人に対しても、
「特性を知って活かすこと」を大事にしたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子