立春が近づいてきたため、
社内でも、節分をテーマに室礼をしています。
一つひとつのものに託した思いを、ご紹介させて頂くと・・・
「豆」は、鬼を追い払うための武器になるので、
硬くなければならないということで、
生のものを使いました。
この豆は、「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて
鬼(魔)を滅する「魔滅」に通じ、
豆まきは、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、
一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
「鰯」は、焼く時のイヤな臭いで、鬼を追い払うため。
「柊」は、ギザギザの形をした葉で、
家をのぞきにきた鬼の目をつくためです。
また「鬼の面」は半分に折って控えめにし、
家をこっそりのぞいている様子を表しました。
見えないことを、形あるものを借りて盛ることは、実に奥深く、
行事を重ねる度に、味わい深い楽しさを感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子