室礼を通して「節分」を深めてみると・・・
昔は節分のことを「せち分かれ」と言い、
そもそも、春夏秋冬の季節の分かれ目を示す言葉ということで、
節分といえば、ずっと2月を連想してましたが、
本来、立春、立夏、立秋、立冬の前日は、
全て節分になるということです。
季節は「春夏秋冬」と書くように、一年の始まりは「春」になるため、
「立春」は、特別に意味が大きいということで、
現在では、春の節分のみが行事として残っているようです。
「明日が立春」というこの日は、
新しい春が始まる大晦日で、いわば年越しの日でもあるため、
年神様をお迎えして新しい年の吉運を願うお正月と同じく、
大切な日というわけです。
もうすぐ立春を迎えますが、
自然と春が待ち遠しくなる気持ちは、
昔も今も変わらないものだと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子