昨日、「オリゼ」や「家畜」について、
ブログで発信しましたが、
人が関わることで、豊かになっていくという点で、
同時に「里山」のことも思いました。
「自然」ということを考える時、
私たちは「手つかずの自然」を想像しがちですが、
里山は、手つかずの自然ではありません。
里山とは、都市や集落に近い山のすそ野から
田畑が広がる里にかけての一帯を指します。
里山は、農耕文化と深く関わり、人々はその自然の中から、
薪や炭、肥料など生活に必要な様々な恵みを受けて、暮らしてきました。
また、人の手が加わり続けることで維持されてきた
明るい林や田んぼ、小川、ため池などは、
多くの動植物の生息場所としてたいへん重要であり、
意外なことに、人が作った里山環境を上手く利用することで、
手つかずの自然よりも、むしろ豊かな生態系をつくります。
持続可能な自然の利用方法のひとつでもある、
「里山」という日本古来の人と自然との関わり方から、
自分の生き方を見直していけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子