自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/02/01

効率的

自然との共生や、持続可能な社会を求める上で、
「里山」は大きなヒントを与えてくれます。

昔、里山にある森は、社会的財産であり、
規範や節度があったようです。

里山に住む人は、山も自分達の生活も守りながら、
将来への持続を目的とした生活(伐採→植樹→再生の考え方)をしていましたが、
これはかつて、林業が人と森を結び付けていたことに関係するようです。

また、林業を営む森には必ず神社があり、
樹を伐ったら、必ず植えるというようにされ、

これは、木に「神が宿る」と考えから、その大切な木を伐った後、
「植えた木を大切に育てる行為」を神に捧げるという発想があったようです。

目先の利益ではなく、将来へと持続する利益を尊重し、
将来から現在を見て、自分たちの子孫が困らないように今を我慢する・・・

山の再生力を弱める事が、一番、非効率的であり、
山の再生を弱めない伐採が、一番、効率的だという考え方。

見ている先が、目先か将来かによって、「効率的」も随分と変わってくると感じ、
自然に根付いた先人の意識を、自分自身も大事にしたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子