昨日に引き続き、花祭りの室礼についてです。
今回もお稽古に行けなかったので、
先生の本を参考にしながら、遊び心を加え自由に盛ってみました。
まずは、春を代表する「竹の子」。
竹の子は、大地から顔を出したばかりのものは「笋(しゅん)」、
食するころには「筍(じゅん)」と呼ぶそうで、
その習性を見定めた先哲は笋の姿に、
お釈迦様の姿を重ね「仏影蔬(ぶつえいそ)」と名付けたといいます。
そんなわけで、今回の花祭りの室礼では旬の笋を主役にし、
春のお花の寄せ植えに笋を立ててみました。
社内のクルーも驚き、笑っていましたが、
春の花々に囲まれた笋は、なんだか楽し気に見えます。
そして、ウドは「独活」と書くところから「唯我独尊」、
空豆は、天に向かってサヤがつくことから「天」を表現しています。
また、先日道端で摘んだ「ホトケノザ」。
こちらは、花を囲むよう対生する葉の形が、
仏の台座のように見えることから名付けれたようです。
更には、昨日ご紹介した「甘茶」も盛りました。
花祭りにかぎらず、
新入学や新入社等、門出の季節でもありますので、
お祝い気分で室礼を楽しませて頂きました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子