昨日、室礼教室に行きました。
昨日は、80才を超えられた方が、
2名で体験として参加されるということでしたが、
時間になっても来ないため、しばらく待ってみることに・・・
するとそのひとりから、教室に電話がかかってきて、
「駅で待ち合わせしてるが来ないので、もう少し待ってみる」ということでした。
携帯電話を持っているわけでもなく、
こんな時とても不便そうだな…と感じましたが、
先生は「今は便利すぎて大切なことを忘れてしまいましたね…」と
話しをされ、ハッとしました。
昔は、ちょっとした集まりや会などでも、
駅にお迎えにあがり待っているのが普通だったと。
逆にそういうことがないと怒られたりもしたそうです。
また稽古の帰りにお花など大きな荷物を持ち帰る際には、
若い方が先輩の荷物を持つことも、あたりまえだったそうです。
おもてなしや礼に終わりはないからこそ、
どれだけ心を尽くせるか、
それを行動にうつせるかという世界だったのだと思います。
便利さにどっぷりと浸っている自分自身に気付く機会になり、
お稽古を通して、そんなおもてなしの心を養っていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子