自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/05/24

ヨモギの力

先日の田植えでは、長靴を用意したものの、
結局、足がはまって田植えがしにくかったので、
靴を脱ぎ、靴下で田植えを行いました。

すると、しばらく経って、
仲間のクルーの足がかぶれてしまい、

「虫刺され?肌が弱いからか?」と原因を探っていると、
社長が「これ効くよ」と、

その辺に生えているヨモギをおもむろに採り、

近くの電柱を使って、ヨモギを擦り、

患部にぬりたくりました!

「昔の人みたい!ワイルドー!」とついついはしゃぐ中で、
嘘か本当か、少し経つとかぶれもおさまってきたようで・・・

社長の勢いある行動もですが、
ヨモギの力や先人の残した知恵のすごさに、驚き感動しました。

こんな、身近に生息するヨモギについて調べてみると・・・

ほとんどの地域で繁殖でき、
どんな荒地でも、また踏み潰されたとしても、
日光さえ十分にあればヨモギは育っていき、

たくましく四方に根を張って成長することから、
四方草(ヨモギ)と名づけられたという説もあるようです。

そんな生命力溢れるヨモギですが、
実は「ハーブの女王」と呼ばれる程、その効能は絶大で、

飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、
燃やして良しの五拍子揃った薬草で、

「病を艾(止)める」という意味から、
漢方名では艾葉(ガイヨウ)と呼ばれ、
その効能や栄養価の高さから、万能薬とも言われる程のようです。

実際に昔から、切り傷や虫刺されにヨモギのしぼり汁をつけて、
止血や殺菌をしていたそうで、

これは、ヨモギに含まれる「タンニン」の止血作用、
「フラボノイド」の強い抗菌作用、
「ピネン」の炎症をしずめる作用によるものだといいます。

ケガをしたり病気になったりすると、
すぐに薬局や病院へと足を運ぶのが普通な時代ですが、

身近にあるものを活用できるというのは、
なんとも豊かなことだと感じました。

自然の力は、思っている以上に大きなものだと改めて感じ、
昔の人に倣って、無駄のない生き方ができたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子