先日の田植えでは、長靴を用意したものの、
結局、足がはまって田植えがしにくかったので、
靴を脱ぎ、靴下で田植えを行いました。
すると、しばらく経って、
仲間のクルーの足がかぶれてしまい、
「虫刺され?肌が弱いからか?」と原因を探っていると、
社長が「これ効くよ」と、
その辺に生えているヨモギをおもむろに採り、
近くの電柱を使って、ヨモギを擦り、
患部にぬりたくりました!
「昔の人みたい!ワイルドー!」とついついはしゃぐ中で、
嘘か本当か、少し経つとかぶれもおさまってきたようで・・・
社長の勢いある行動もですが、
ヨモギの力や先人の残した知恵のすごさに、驚き感動しました。
こんな、身近に生息するヨモギについて調べてみると・・・
ほとんどの地域で繁殖でき、
どんな荒地でも、また踏み潰されたとしても、
日光さえ十分にあればヨモギは育っていき、
たくましく四方に根を張って成長することから、
四方草(ヨモギ)と名づけられたという説もあるようです。
そんな生命力溢れるヨモギですが、
実は「ハーブの女王」と呼ばれる程、その効能は絶大で、
飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、
燃やして良しの五拍子揃った薬草で、
「病を艾(止)める」という意味から、
漢方名では艾葉(ガイヨウ)と呼ばれ、
その効能や栄養価の高さから、万能薬とも言われる程のようです。
実際に昔から、切り傷や虫刺されにヨモギのしぼり汁をつけて、
止血や殺菌をしていたそうで、
これは、ヨモギに含まれる「タンニン」の止血作用、
「フラボノイド」の強い抗菌作用、
「ピネン」の炎症をしずめる作用によるものだといいます。
ケガをしたり病気になったりすると、
すぐに薬局や病院へと足を運ぶのが普通な時代ですが、
身近にあるものを活用できるというのは、
なんとも豊かなことだと感じました。
自然の力は、思っている以上に大きなものだと改めて感じ、
昔の人に倣って、無駄のない生き方ができたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子