昨日続きですが、「嘉祥菓子」の室礼についてです。
お菓子と一緒に、
「青紫聯芳(せいしれんぽう)」を意味して、
この時期の旬の野菜、白瓜と茄子、空豆も盛りました。
実は空豆は、当初用意してませんでしたが、
ちょうど会社に、ミッションパートナーの方からの贈り物として届いたので、
一緒に盛らせて頂きました。
青は白瓜、空豆を、紫は茄子で表し、
これらが「聯」=「連なる」とよりかぐわしくなる・・・
下に敷いたのは奉書です。
「青と紫」は、お互いをひきたてる色。
異なる二つのものが連なり、引きたてあって互いに輝かせています。
人も一人ではなく、他人と関わりながら切磋琢磨し、
学び、輝くという思いも表現しています。
実際に、青と紫とが引き立てあう盛り物の美しさを見て、
互いの違いを認めるところから、
調和が生まれるものだと感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子