自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/06/09

氷室の節句

「水無月」の和菓子を深めていくと、
「氷室の節句」という行事があることを知りました。

由来としては・・・
京都の北部郊外に「氷室(ひむろ)」という地名があって、
その山の一角にある洞穴に冬の間に集めた氷を蓄えており、

その氷を毎年6月1日(旧暦)に切り出して、
「御所」まで運んで「天皇に献上」したようで、
この行事を「氷室の節句」と呼ぶそうです。

御所車を仕立てて、うやうやしい状況で運ばれる「氷」は、
とうてい庶民には手が届かず・・・

そんなことから「氷」への憧れを水無月というお菓子に、
かたどっていたようです。

当時は、今のように保冷車もなければ冷蔵庫もないので、
切り出した氷を献上するための行事は、
とても大変だったことが想像できます。

これに因んで、京都では現代でも6月末日(旧暦の6月1日に相当)に
「水無月」を食べるそうです。

今回、和菓子を調べてみると、行事との密接な繋がりが見え、
知らないことばかりで、とても面白いです。

先人達が残してくれた大事なものを、
一つひとつ実践から深めていって、
次世代の子どもたちにも残していけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子