自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/09/07

たからもの

5月に田植えを行った稲が、
いよいよ収穫時期を迎えたということで・・・

昨日、人生初めての稲刈りを行いました!

ずっと近くで見守っていたわけではないものの・・・

田植えや

草刈り。

そして今回、稲刈りを体験し・・・

更には、収穫されたお米を袋詰めするということで、
籾摺りから、

計量の選別。

光選別によって、ヤケ米や カメムシ被害のお米を除去した後、

計量し、

袋詰めされる・・・

という一連の工程までを見せて頂き、

自分がこれまで思っていた以上に、
お米ができるまでには、
沢山の時間、労力、愛情が込められていることを感じました。

「たからもの」という言葉は、
「田から生まれるもの」だと聞いたことがありますが、

まさに、お米は「たからもの」だと実感します。

そして、そんな「たからもの」は、
決して「作物」という財、経済だけでなく、

人と人との絆や、人と自然との絆、
知恵や技術や誇り、文化や歴史など・・・

とても多くのものがあてはまることを、
今回のお米づくりからも、確かに感じます。

古来より農耕民族として田畑と共に生きた日本人は、
高価で手に入りにくいものではなく、
ごく日常の暮らしや、毎日の働く場所にあるものを
「たからもの」と捉えていたのでしょう。

そう思うと、子どもたちが、
草花や虫、石など・・・身近なものを「たからもの」にしているのも、
同じ感覚なのかもしれません。

古来の日本人や子どもたちに習い、
「働くこと」についても、疲弊する消耗活動ではなく、
「たからもの」へと繋がる生産活動と心得ていきたいです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子