本日、室礼のお稽古に行きましたが、
お稽古中に先生が、
「私たちは、日本文化の深さを学んでいます。」
と仰いました。
深さということですから、「上から下へ」ということで・・・
人間でみても、最初は一番上にある「頭」で覚え、
「手」をつかって、繰り返しやってみて、
やがて「腹」に落ちる・・・といいます。
「前進は深さ」なので、
「頭」で「こんなものかな」と分かった気になり、
繰り返さずに違うところにいってしまえば、
「腹」落ちしないまま・・・ということです。
更に先生は、
「伝統を学ぶことは、原点に戻ることの繰り返し」とも仰います。
そう考えると、自分自身もこの室礼を通して、
「日本人とは何か?」「私とは何か?」など、
原点回帰を繰り返している気がします。
すぐに変化を求めたり、
新しいもの、華やかなものに魅かれることは多いですが、
伝統を学ぶには、
同じことを繰り返すのが一番良いということを肝に銘じ、
深まる楽しさを味わいたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子