先日社内で実践した「磨き初め」。
こちらは、館山でクラムアートをされている福田様が、
新年に拾った沢山の貝を、会社までお持ち下さって、
私たちが、その中から自分で貝を選ぶことから始まりました。
まずは、その選んだ貝に、
各々が決めた「今年の一文字」を、鉛筆で書いて、
その文字を福田さまに彫って頂き、
やすりを使って、貝を磨くというものでした。
ちなみに、私が決めた今年の一文字は「縁」。
磨き方は
「波が行ったり来たりするように」
ということだったので、
「この貝は今までどんな旅をしてきたのだろうか」と
思いを馳せながら、
荒波や穏やかな波など、
これまで貝が体験してきたであろう波を想像し、
力具合を変えて、磨いていきました。
また、貝は「持ち主を守ってくれる」とお聞きし、
「よくぞ私と出逢ってくれたなぁ」と
それこそ、この貝との奇跡のような「ご縁」に、
自然と感謝の気持ちが湧いてきました。
そんな気持ちで磨いていたためか、
一緒に磨いていた仲間から、
「なんか幸せそうに磨いてるね。
その顔見ながら磨くと、
こっちも幸せな気持ちになるわ~(笑)」
と、嬉しい言葉を頂き、
これも、この貝のおかげだなぁと、
しみじみ感じながら、更に磨いていきました。
3時間ほど磨き、まだ仕上げとはいきませんが、
随分と貝が輝いてくるのが分かり、
感動と共に、貝への愛着も増してきます。
最初は「なかなか光らないな~」なんて思ってましたが、
「磨けば光る」ということは、自然なことだと体感し、
表面で判断するのではなく、
内に秘めているものを見ていくことの大切さ、
そして、それを引き出すために磨くことの大切さを
「磨き染め」から学ばせて頂きました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子