昨日の室礼のお稽古は、
「端午の節供」がテーマということで・・・
音が尚武に通じる菖蒲の葉と花などを生け、
五色の奉書で折った兜をしつらえました。
そんな中で、生け花に対して、
今、ピタッと生けるのは、
かっこよく見えても愛がない・・・と、
先生が仰いました。
そもそも「子どもの成長」を祝う行事。
今はお花が開いていない状態だけど、
子どものように、これから大きくなっていくので、
窮屈ではかわいそうだから、
それを見越して、生けるとよいということです。
そんなわけで、生ける時も、
お花が開くのを想像しながら、
それらが重ならないように、
高さや奥行などにも配慮して生けていきました。
そしてお稽古が終わり、帰宅すると、
すぐに自宅でも同じように、
お花が重ならないよう、生けかえました。
すると、寝る前は
まだ開いていなかった菖蒲の花も
今朝、目が覚めると、
大きく花が開いてました!
お花が開いていたことやその美しさに、朝から感動し、
お花の命を生かすことで、暮らしも彩られ、
気持ちも華やかに、自分自身も元気をもらい・・・
やっぱり、関係は一方的なものではなく、
生かし生かされていることを、
忘れずにいたいと思いました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子