自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/04/26

生かし生かされている

昨日の室礼のお稽古は、
「端午の節供」がテーマということで・・・

音が尚武に通じる菖蒲の葉と花などを生け、
五色の奉書で折った兜をしつらえました。

端午の節供の室礼1~2015年~

そんな中で、生け花に対して、

今、ピタッと生けるのは、
かっこよく見えても愛がない・・・と、

先生が仰いました。

そもそも「子どもの成長」を祝う行事。

今はお花が開いていない状態だけど、
子どものように、これから大きくなっていくので、

窮屈ではかわいそうだから、
それを見越して、生けるとよいということです。

そんなわけで、生ける時も、
お花が開くのを想像しながら、

それらが重ならないように、
高さや奥行などにも配慮して生けていきました。

そしてお稽古が終わり、帰宅すると、
すぐに自宅でも同じように、
お花が重ならないよう、生けかえました。

すると、寝る前は
まだ開いていなかった菖蒲の花も

端午の節供菖蒲1

今朝、目が覚めると、
大きく花が開いてました!

端午の節供菖蒲2

お花が開いていたことやその美しさに、朝から感動し、

お花の命を生かすことで、暮らしも彩られ、
気持ちも華やかに、自分自身も元気をもらい・・・

やっぱり、関係は一方的なものではなく、
生かし生かされていることを、
忘れずにいたいと思いました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子