今回「端午の室礼」で生けたお花は、
菖蒲、芍薬(しゃくやく)、てっせん。
美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はゆりの花」という言葉は
知っていたものの、
実際に「芍薬」の花をしっかり認識したのは、
今回が初めてだったような気がします。
すらっと伸びた茎の先端に、華麗な花を咲かせそるその姿は、
自然と目を奪われるほどに美しく・・・
昔の人が、美しい女性が立っている姿に見立てたのも
納得できます。
芍薬のような美しさ、そして先人の自然を見る目に、
少しでも近づけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子