引き続き、古民家で感じたことですが・・・
古民家で過ごしてみると、
不思議と懐かしいような
居心地の良さを感じました。
こちらは、築137年の古民家が移築され、
もともと釘を一本もつかっていないので、
柱や梁など、取り外し組み立て、
そのままに再生されたということで・・・
かつて住んでいたご家族の思い出は勿論、
その後、私たちのような宿泊者の思い出も重なり、
そんな深いあたたかみを感じたのかもしれません
また、照明や家具、調度には
現代的な美的感覚が取り入れられ、
そこには「レトロモダン」な空間がありました。
今は「新しいものがよい」という価値観が先立ちますが、
ただ新しいものよりも、ただ古いものよりも、
古いものを活かして新しくした方が
思い出や経験もいっぱい詰まった上で新しいからか、
より価値が高く、豊かさを感じるような気がします。
「温故知新」や「復古創新」という言葉もありますが、
古いものを受け継がないことでもなく、
古いまま受け継ぐだけでもなく・・・
その都度、古いものを自分たちの時代に合わせて
新たにしていくことこそ、
どの時代に生まれた人にとっても共通する
それぞれ自分たちにできる
「未来に繋いでいく人の役割」なのではと感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子