自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/12/04

大地と繋がる

先日、冬至をテーマに
室礼をしましたが、

以前から、季節の野菜や果物など、
盛り物を手で触ると
なんとなく落ち着くかんじがあったところ・・・

先日、先生がお稽古の際に、

「野菜や果物などは、
 全て大地からうまれてきたもので、

 大地にさわるというのは、
 土に眠っているご先祖様や古代の人々と
 自分達とが繋がるというもの。

 命の繋がりは、大地と繋がるということ。」

・・・と仰られました。

確かに、人工物とは違った感覚でもあり、

そう思うと、
こうして今年土からなったものを盛り、
いただくというのは、

そんな命の繋がりの中で
自分自身が存在していることを、
感じる機会になっています。

室礼では「蔓は万代に続きますように」との祈りから、
よく「蔓もの」(今回は、ねずみ瓜や南瓜)を
盛らせて頂きますが、

そんな大きな繋がりの中で、
存在していることを忘れずに

自分も周りも大事にしていきたいです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子