自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/02/26

ほうれん草の芽

週末の畑では、
とても小さくてかわいい
「ほうれん草」の芽を発見!

ホウレンソウの芽

父親いわく・・・
「種を蒔かなきゃ芽は出ないからねー」と。

確かに。^^;

この芽に出逢えたのも、
種蒔きがなければ実現せず、

もっと言えば、

普段、お野菜をいただけるのも、
こうして誰かの種蒔きがあってのこと。

二宮金次郎の言葉にも

「遠きをはかる者は富み
 近くをはかる者は貧す

 それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う
 まして春まきて秋実る物においてをや。
 故に富有り

 近くをはかる者は
 春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず

 唯眼前の利に迷うてまかずして取り
 植えずして刈り取る事のみ眼につく。
 故に貧窮す」

とありますが・・・

生きていく上で、

「こうなればいいのに。」
「チャンスがくればいいのに。」

などと、言っている時は、

意外に自分が何もやっていないことが
多いのかもしれません。

種を蒔かなければ収穫できず、
更には、種を蒔いてもすぐに実が出るわけではなく、

芽が出て、葉が出て、花が咲き、
その後やっと実ができて、ようやく収穫できる・・・

こんなプロセスを、分かっているつもりでも、

実際には、
「今蒔いてもすぐに食べられないから、蒔かない。」
という選択を、

自分自身、無意識に
色々な場面で行っている気がします。

「蒔かないから収穫できず、貧しくなる」
という自然の法則を忘れずに、

結果を焦らないで、
種蒔きを怠らずにいたいと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子